流行とギアの進化がもたらした「誰でも気軽にキャンプが始められる」状況。しかしあまりにも”気軽”になってしまうのもひとの常。バイク同様、最低限の知識やルールを知らないと事故やトラブルの危険をはらむのはキャンプも変わらない!
キャンプにおける最も身近な危険は”火”。今一度、”熱”と”ガスボンベ”の関係を知り安全にキャンプを楽しみましょう。
熱とガスボンベの関係1 ストーブとガスボンベの基本をおさらい。
ソロキャンプ向けの極小サイズの鉄板やスキレットが話題の近年。徐々に増えているのが、焚き火台や炭火グリルではなくガスストーブで鉄板やスキレットを使用すること!
SNS上では当然のようにそうした写真がアップされ、鉄板メーカーの紹介記事でもガスストーブが使われているケースがあるため、多くの人が勘違いしてしまうのだが、実はこうした使い方はNG!
ストーブ・バーナーを製作する各メーカーは、鉄板等による「輻射熱でガスボンベが過熱されると爆発の恐れがある」ため、使用を禁じているのです。熱の伝わり方は①伝熱②対流③輻射の3つだ。
輻射で最も馴染みがあるのが、”太陽”です。太陽光がまさにそれです。
ガスボンベには圧縮された液化ガスが入っているため、過熱されるとガスの圧力が上昇し爆発する恐れがある。そのため、メーカーではまず40℃以上になる場所での保管や使用を禁じている。
では、ガスボンベが過熱されるシュチュエーションとは一体どんな時なのか?!
①熱の逃げ場が無いほど風防や積み石で囲む
②鉄板等の輻射熱が直接ガスボンベに当たる。
③炎天下の砂浜や舗装路面で使用する。
④焚き火等の近くで使用する。
直接過熱は当然NGだが、重要なのはガスボンベ周辺にいかに”熱を滞留させない”か?です。
ガスストーブを使用する上でまずは知っておきたいことは、風通しの良い場所で使用すること。そして、地熱と輻射熱に気をつけること。安全に楽しむために最低限の知識を得ることはキャンパーもバイクも同じ。その上で初めて”工夫”が楽しめるのだ。
簡易遮熱板を用意する
基本を踏まえた上で、ガスストーブで鉄板やスキレット等を使用するならば、まず地熱に注意しそして輻射熱を考慮し使用する鉄板やスキレットは基本的に五徳を大きくはみ出さないサイズを選ぶ。
さらに念を入れ100均等で購入できるレンジフード等を流用した簡易遮熱板を用意する。
その際、ボンベ周辺の風通しを考慮し、ボンベ全体を覆わずボンベ後方が少し出ているくらいのサイズ感が望ましい。また鉄板等への必要な加熱が済んだら早めにストーブの火を消すこと。
写真の状態で10〜15分ほど鉄板を加熱し肉を焼いたが、ガスボンベ自体は冷えた状態を維持。おまけに油ハネを考えると簡易遮熱板があった方が何かと便利だと実感した次第。
とはいえ、鉄板等の真下にガスボンベが配置される”正立系”シングルバーナーでの鉄板等の使用はやめた方が懸命だろう。
アテンションプリーズ!!
ストーブ/バーナーを製作・販売しているかくメーカーは、輻射熱でガスボンベが過熱されると爆発する恐れがあるため「ガスストーブで鉄板やスキレット等を使用する」ことを禁じている。
シーズニングとは、鉄板の”慣らし”作業。
鉄板やスキレットの楽しみは、購入後に行う”シーズニング”から始まる。シーズニングとは鉄板の”慣らし”で、要は油を馴染ませること。
基本的に洗剤で洗うのは最初だけで、その後はチンチンに空焼きし薄く油を塗り込むことを3〜4回。
最後は、鉄の臭みを取る目的でネギ等のくず野菜を炒め再度油を薄く塗り終了。
これは、あくまでも基本で、ポイントは油を馴染ませる”慣らし”という事を忘れずに。つまり律儀にやり過ぎる必要はない。使いながら育てる。
最終的にはそれに尽きる。
以上、あらためて考え直す関係性の記事でした。
まとめ
初心者の人は意外に気を付けるけど、中級者とかになると慣れが危ない。
私自身も、ガスボンベが熱くなっていることに気がつき「ヒヤって」思うことがありました。
ガスボンベは、火や直射日光等の熱がかかる場所にはおかないということを覚えておきたい。
ガスボンベに関する記事を以下にまとめて解説しています。
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