毎月の保険代で生活費圧迫していませんか?
この保険代がもう少し安くなれば・・・
そもそも、この保険は本当に必要なのか?
なんてそもそも論として考えると実は、不要な保険があるんです。
世間では当たり前に必要とされていてもこれは、保険会社が不安を煽る伝え方もあるのかもしれません。
保険の中身を知って、見直しをかけてしましましょう。
保険の見直し① 保険の役割とは??
基本的に保険というのは「低確率・大損失」の出来事に備えて加入するのが一般的です。
必要な保険、いらない民間保険は、この視点で判断すると良いでしょう。
日本国内で保険ビジネスを展開する生命保険会社は、約40社程度あります。この保険会社の手元に残る利益は年間約3.8兆円もあるんです。
業界別の年収ランキングで上位に入る給与を支払える会社達です。それは稼いでいますよね。
年収1000万超えの営業マンはめちゃくちゃ多いんです。
- 大勢の人からお金を集めて
- 少数の不運な人にお金を渡す。
上記の仕組みが保険会社でこの過程でがっつり利益を抜いているんです。
保険とは言わば「不幸が起こること」に賭けたギャンブルです。自分が不幸に見舞われたら保険金が貰えるし、逆であれば保険料はまるまるドブに捨てることになる。確率的に数少ない得する人と大勢の損する人が生まれる。これが保険本質です。
民間保険会社というのはカジノの胴元のようなものです。ギャンブルの参加者(保険の加入者)が勝とうが負けようがどうでもいいんです。何故なら、自分たちはギャンブルの参加者達から
「参加料=手数料」を抜くことで、安定的に儲けられるからです。一番おいしいポジションですよね。
つまり、「民間保険には入るな」が基本コンセプトでどーしても必要な時だけ、しょうがなく
加入するって感じです。感情ではなくしっかりと確率を考えましょう。
公的保険の保障が厚い理由
みんなから集めた保険だけではなく、税金等を投入して運営しているからです。財源の約4割は税金なんです。お客さんから集めた保険料だけでやりくりしている民間会社が、公的保険より良い保険を作るのが難しいのは当然と言えば当然です。
必要な民間保険はこの3つのみ!!
火災保険
掛け金に見合うリターンありです。年間3000円程度で入れます。入居の際に業者おすすめの保険に入った場合は、保険料が高い可能性があるので見直しましょう。
対人対物無制限損害保険(車、自転車持ちのみ)
もしも大きな事故を起こしてしまったら、巨額の賠償金が必要になります。相手の為にも自分の為にも必ず入っておこう。ただし、車両保険はコスパが悪いので不要です。
掛け捨ての死亡保険(生命保険)
自分が一番の大黒柱の場合は、遺された家族の生活が困らないように入っておこう。ただし、遺族年金と貯金で生活できる場合は加入不要です。ちなみに住宅ローンがある場合は、ローン契約時に団体信用生命保険に加入していれば名義人が死亡するとローンの支払いがなくなります。
自分が一番の大黒柱の場合は、遺された家族の生活が困らないように入っておこう。
ただし、遺族年金と貯金で生活できる場合は加入不要です。
ちなみに住宅ローンがある場合は、ローン契約時に団体信用生命保険に加入していれば
名義人が死亡するとローンの支払いがなくなります。
火災・事故・早逝はいずれも低確率で起きますが、万が一発生したら損失が非常に大きいですよね。公的保険でカバーされなかったり、保障額が不足していたりするので民間保険が必要になってきます。
自営業・フリーランスの場合は、注意すべき点も多いものの、“就業不能保険“を検討する余地があります。生命保険は掛け捨て保険一択です。貯蓄型の保険は一切不要です。
現在、直近のおすすめな掛け捨て生命保険として
メットライフ生命(スーパー割引定期保険)
- 非喫煙優良体なら保険料が最安
- 30歳男性で、2000万円の死亡保険をつけて月額2280円(20年更新)
SOMPO ひまわり生命の(自分と家族のお守り)
- 非喫煙者健康体なら保険料がかなり割安
- 30歳男性で月10万円(保険期間60歳)の保障をつけて月額1830円(例;40歳で亡くなると、40歳〜60歳まで毎月10万円・総額2400万円もらえます)
遺族年金も考慮すれば、それなりの保障額になります。
- 住宅ローンを組んで団体信用生命保険(亡くなるとローン返済がチャラになる返済)に加入している人
- それなりの貯金・資産を蓄えている人
- 配偶者に働いて稼ぐ力がある人
こういう人は、上記レベルの保険で十分だと思います。もちろん、個々人の生活水準・価値観によるところはあると思います。がいさん目安として、生命保険料だけで月5000円以上払っているようであれば“保険をかけすぎ“と思った方が良いです。
保険は都度都度に変わっていきますのでそのタイミングで確認が必要になります。
保険の見直し② 不要な民間保険とは
- 医療保険
- 養老保険・貯蓄型生命保険
- 個人年金保険
- 学資保険
- ペット保険
- 地震保険
- 外貨建て保険
医療保険
病院や怪我で入院・手術をした時に、給付金を受け取れる保険。国民一人当たりの医療費平均額は、年間約33万円(このうち、原則3割が患者負担)
治療に大金がかかると言われています。“白血病“でも医療費の総額は約300万円ほどです。公的保険・高額療養費制度を考慮すると、自己負担は数十万程度です。平均入院日数も50日弱(厚生労働省調べ)「死亡」と比較して経済的損失が大きいリスクとは言えないと思いませんか?
歳を重ねれば重ねるほど医療費は多くかかるようになります。それを考えれば不安に感じるかもしれません。歳を重ねるにつれて病気にかかるリスクは当然のことです。
くどいようですが、高確率で発生するリスクに足しては、保険商品は成り立ちません。
・将来に備えて年間10万円の保険料を払い続けて
・20年後に病気や怪我になって150万円保険金が返ってくる。
こんな馬鹿らしい話になりかねません。
結論、病気や怪我に対しては「公的年金+貯金」で備えるのが良いでしょう。
仮に民間保険が必要な場合とすれば、貯金が貯まるまでの間のつなぎとしてです。
保険金は病気や怪我にならないと使えませんが、貯金であれば好きなタイミングで使用できますからね。
養老保険・貯蓄型生命保険
「保険」と「貯蓄」の両方の機能を備えた、掛け捨てじゃない保険。高い保険料で少ない保障額が特徴です。
少ない保険というだけで保険としての役割を成してないことが分かります。大損失の備えに全くならないですよね!!何のために保険に入るのかもう一度考えなおした方が良いです。
・「保険」をかけたいなら、掛け捨てで“少額保険料“ “高額保障“を選ぶ
・「貯蓄」したいなら貯金を選ぶ
これが最も効率的です。保険加入の目的にも合うし、無駄な手数料を抜かれないおかげでしっかりお金も貯まる。
個人年金保険
老後に備えて自分で積み立てる年金。不要な理由が以下になります。
- 終身年金ではない(長生きリスクに対応していない)
- 利回りが低すぎる
- インフレに対応していない
⭐️国民年金と個人年金保険の比較
形式 | 利回り | インフレ対応 | 税優遇 | |
⭐️国民年金 | 終身年金 | 1.6〜2.5% | あり | 掛金金額が所得控除 |
個人年金保険(円建て) | 有期年金 | 0.5%前後 | なし | 掛金金額または一部が所得控除 |
最近の研究では、2007年に日本で生まれた子供の約50%が103歳まで生きると言われています。
『かなり長生きする』ということは、高確率で起きる出来事になる。高確率で発生するリスクに保険商品は成り立たない。お金を増やしたいなら、保険ではなく「投資」をおすすめします。
※節税メリットをやたら強調して、個人年金保険を支持する人もいますが、そういう人は大抵利回りの計算方法が間違っているので気をつけて下さい。
学資保険
学費を貯めるのによく使われる保険。不要な理由は以下の通りです。
- 利回りが低すぎる
- 保障が少なすぎる
- インフレに対応していない
- 途中解約で元本ワレのリスクがある。
子供の教育費が必要になるのは、高確率で(ほぼ確実に)発生する出来事です。保険商品は成り立ちません。しっかりとした資金計画を立てて、貯蓄・投資で対応しましょう。
最も学資保険そのものは、契約者が損するリスクはそれほど高くない。超低利回りで毒にも薬にもならない中途半端な保険です。なので、ぼったくり保険の類ではありません。
問題は、これが「ドアノック商品」ということです。学資保険の契約がきっかけで保険会社とお付き合いが始まって、あれやこれやと余計な商品に加入されている人は結構多くいるのではないでしょうか?
※ドアノック商品;新規のお客様との接点を作るための呼び込み商品のこと言います。
その他の不要な保険(ペット保険、地震保険、外貨建て保険等)
ペット保険も不要です。低確率で大損失に備えたものではないからです。しかも
・保険適用外の病気が多すぎる。(慢性疾患、予防医療、高額手術には使えない)
・病院代が全額出るわけではない(3割は事故負担)
・1年更新のものでは老齢になると更新できないケースもある
など、使い勝手も最悪です。飼い主としての責任としてすべきことは、保険以外に色々と有ると思います。
地震保険も微妙です。
通常の火災保険では保障されない、地震・噴火・津波を原因とする損害に備える保険。「大災害」という低確率・大損失に備えると言う意味では、価値のある保険のはずですが………
意外と保険金が出にくい。今の時代は価値があると思いますが……
東日本大震災の時でさえ、被災した人の7割が「一部損」という判定でした。また、マンションの場合は、ほとんどと言っていいほど「一部損」になります。
「最近戸建てを購入し、多額のローンが残っている人(住む場所を失って、莫大な借金だけが残る可能性のある人)は、地震保険を検討する余地があるかもしれません。
地震保険は火災保険とセットで加入するものです。加入するのであれば、複数の会社から相見積をとって比較しましょう。「同じ保障額なら保険料が安いところを選べ」を忘れないでください。
地震保険は 全損・大半損・小半損・一部損と4種類の認定が行われる。
全損になった場合は100%保険金がおりるけど、一部損だと5%しか保険金がおりない。
損害程度毎の保険金支払額
時価額なのでその時の評価額です。購入金額のことではありません。
つまり、新築・新品の購入時の金額が基準にはならず使用年数が経過するほど保険金の支払額も減ります。全損以外は、家の立て直しや家財の買い直しには全く足りない状況になると思います。
それでも、地震保険に入りますか?再度、検討して下さい。
最後に外貨建て保険です。一番厄介な保険です。
養老ほけん・終身保険・個人年金保険などの貯蓄性のある保険に関して、外貨建て保険が非常に流行っています。売り文句としては「保険でお金が増やせます!」。 その実態はぼったくり保険です!!
外貨建て保険で安全にお金が増やせるのは、お客さんではなくこれを売った「銀行」「保険会社」なんです。
外貨建て保険の実態
(売る側としては)外貨建て保険はかなりオイシイんです。
外貨建て保険を売ると、約6〜10%の販売手数料が取れる感じになってます。
販売した後も毎月ずーと色々な名目で何%も手数料を抜き取られて続けることになります。このあまりのエグさに、金融庁が激怒したとういう話が有名ですよね。
セールストーク:元本は安全・高利回り(手数料について説明しない)
実態:為替変動による元本割れリスクがあり低利回り(極端に高い手数料のせい)
このカラクリに気が付いたお客さんからの生命保険会社に寄せられた「苦情」は約2500件超です。
気づいていないだけで、損している人はもっと多くいます。
詳細を知れば、ほとんどの人が契約しないのが外貨建て保険です。契約して数年内に解約すると支払った保険料の50%とか60%しか戻ってこないんです。こんなゴミ見たいな保険は他にありません!!
差額の金額はいったいどこに消えたんでしょうか?お金を増やしたいなら素直に真っ当うな「投資」をやるべきです。
保険の見直しは、効果抜群です。家計が良くなる方向になるかも。
払い済み保険の罠
保険の見直しをした結果、「この保険はいらない」ということになると思います。掛け捨て保険は、
解約or減額しておしまいですが、問題なのは「貯蓄型の保険」きっと、保険の営業マンはこんなことをいうはずです。
解約したいんですか?でも今解約すると、せっかく積み立てた100万円が70万円しか戻って来ませんよ。もったいなくないですか?払い済み保険にしましょう!
払い済み保険とは?
- 現在の契約の保険金額を減らす代わりに
- 保険料を軽減する方法
のことです。例えばですが、保険金額1000万円の終身保険を払込保険にすると、今後の保険料を1円も払わなくてよくなる代わりに、保険金額が300万円になるといった感じです。
これどう思いますか?一見、家計にも優しいから良い用に見えますよね?これこそ保険会社がよく使うトリックの1つなんです。
払い済み保険とは、簡単にいうと「保険の再契約」なんです。イメージとしては
- 今の保険を一旦解約する。
- 解約返戻金を受け取る。
- その解約返戻金を全額使って、すぐに新たな保険に入り直す。
といった感じでこれらをまとめて一瞬でやられているんです。
例えば今まで総額100万円の保険料を払っていたとして、解約返戻金が70万円だとします。払い済み保険にした場合の新たな保障額は、70万円がベースになってしまいます。
解約返戻金を受け取って、その解約返戻金で加入できるレベルの保険に入り直しただけなのでいったん損が確定した事実に変わりはないんです。何が手元に残るかの違いなだけなんです。
保健の営業マンは
でも、払込保健の場合、「解約返戻金」が増えていきますよ。70万円→71→72のような
長く契約を続ければ、最終的にはお得に!
これもよくある営業トークですので、本筋に戻って考えるべきです。
- 払い済み保険の保障額で、そもそも保障は足りているのか?
- 払い済み保険では特約(保障)が失われてしまうがそれで良いのか?
- お金を増やしたいのなら、保険より投資の方が良いのではないか?
今回、結論として自分で考えるのならば
- 解約して解約返戻金を受け取る(損切り)
- 保障が必要なら、掛け捨てで最低限の物に加入する
- 余裕ができたら投資にチャレンジ
という感じをお勧めします。解約返戻金70万円を投資に回して、年利3%で運用すれば15年後には109万円になる。そういった考え方ができるかどうかになってきます。
保険の見直し③ まとめ(知れば知るほど馬鹿馬鹿しい)
- 保険は、低確率・大損失に備えて入るべきもの
- 日本は公的保険が充実している。7つのリスクをカバーしている。
- 公的保険が優秀なのは、保険料の他に税金を投入して制度を支えているから
- 必要な民間保険は3つだけ
- 払い済み保険に気をつけろ
結局のところ、こうやってシンプルに考えるのが一番いいと思います。
・貯蓄は貯蓄
・保険は保険
・投資は投資
貯蓄+保険、保険+投資のような商品保険は不要です!混ぜるな危険!!!
この記事を見ていただいて、保険で家計を逼迫している方・保険で損しているにも関わらず知らずにいる方が少しでもいなくなれば幸いです。
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